本来プレスリリースには確定した形式はありません。
ヘッダーフッターなど決まった点はありますが、それ以外は基本的に自由。
タイトルから下は独自の発想で作成して OK です。
ただ、記者がグッとくるプレスリリースにはちょっとしたコツが必要です。
記者に伝わるテンプレートを把握し、自社の強みを伝えられるプレスリリースになるよう意識して書いてみましょう。
プレスリリースの書き方
まずは、ここだけは抑えたい定型のヘッダーフッターの書き方です。そのあとの本文は基本的に自由となっていますが、記者に伝わりやすいテンプレをお伝えします。
決まった形式はヘッダーフッターのみ
ここだけは外せない点は、プレスリリースの大枠であるヘッダーフッターのみです。
この部分は統一し、一目で自社や組織名、問い合わせ先が分かるようにしましょう。デフォルトのテンプレにして保存しておくと便利です。
【ヘッダー】
「プレスリリース」「報道関係者各位」、会社のロゴ、日付、会社・組織名
【フッター】
自社情報(ロゴや会社概要)
問い合わせ先(メディアからの問い合わせ先、一般のお客様からの問い合わせ先)
タイトル
タイトルは一番重要なポジションであり、記者に読まれるにはタイトルが9割を占めるとも言われています。毎日大量にプレスリリースが届く中、記者に一目見て興味を持ってもらわなければなりません。
タイトルは30文字以内が適当です。
「誰が(会社や主催者)」「何を(新商品案内、サービスなど)」「どうするのか(発売、発表など)」 など、そのまま新聞やウェブニュースのタイトルの見出しとなるように書いてみましょう。
また、タイトルにはニュースバリューが必要です。なぜ、今そのニュースを取り上げる必要があるのかを訴える力がなくてはなりません。
そのニュースバリューをつける方法はこちら(りんく)の 記事に詳しく書いてありますのでご覧ください。
リード部分には結論を。
リード部分には最も訴えたい内容を書き、こちらもそのまま新聞記事のリード文で使えるレベルで結論を書きます。
「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「なぜ」「どうするのか」5W1Hの基本情報を入れ、発表することになった時代背景や経緯、裏付けなどリリース内容によって書いていきましょう。
本文
社会課題
社会課題から書いていきます。
社会で問題になっていること から生まれた課題。
そしてそれを裏付けるデータを集めこちらに書いていきます。
本文
その社会課題を解決する方法として、自社サービスが有効であると伝えます。
言葉は簡潔にし6W4Hで書いていきます。
6WはWhoに加えてWhom(誰を・誰に)と対象を明確にします。
4Hは、「いくら(金・資金)」「どれくらい(数・量)」「いつ・いつから・いつまで・いつまでに(時間・時期)」 の4つ。記事は正確性が重要です。そしてその点がわからないと企画やイベントの参加に結びつかないこともあります。しっかり確実におさえていきましょう。
※6W4Hとは?
(When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、Whom(だれに)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どうやって)、How long(いつまでに)、How much(いくらで)、How many(どのくらい))
(中見出し)「将来の方針」「今後の見通し」
本文の4HにもうひとつのHを付け加えます。
「How in the future(今後の方針・将来のビジョン)」
自社の将来の方針を伝える項目です。ここで自社や経営者の意思を明示し、会社としての思いを詰め込みます。「情」をそそぎ、「魂」を入れる部分であり、「将来の方針」や「今後の見通し」があることでプレスリリースに「価値」が加わることになります。
画像を活用する
イラストや、画像、グラフは目を引くための大きなポイントです。
イベントの写真があればそれを活用し、社会課題を載せた場合、裏を取れるデータに関連する表やグラフを引用し、添付します。
特に、イベントの開催で対象としたいメディアがテレビであれば、画像は画的に映えることを伝える役割も担います。ですので、この角度から撮ると番組で伝わりやすい、などわかっている場合はそのショットも添えると、相手が取材しやすくなります。
プレスリリースの目的を抑える。
今一度、プレスリリースの目的を押さえておきましょう。
- 経営者目線を持つ(経営者と戦略をともに練る)
- ニュースバリューをプラスする
- 本文はまず社会課題を提示して、データを入れる。
- 消費者に伝えるべき内容をひとつに絞る
- 最後に「将来の方針」「今後の見通し」で魂を入れる
まとめ
プレスリリースを上達するためには、なんといっても日々書くことです。
何度も書くことで慣れていくしかありません。
また知り合いの記者に、 作成したプレスリリースを見てもらい、添削してもらうのもいいでしょう。
何度も書き、添削してもらい修正する。その繰り返しだけが上達の早道です。