テレビインタビュー取材を受ける際に、ふさわしい服装とはどのようなものでしょうか?
テレビの取材に気合を入れすぎ、アピールしたい肝心のサービスとイメージが異なってしまうと、消費者の脳に混乱を起こさせることになります。
人間は見た目と伝える内容が異なっていると、違和感を感じるもの。では、どのような服装がふさわしいのか、解説していきます。
男性の理想的な服装
男性のテレビ取材時にふさわしい服装とは?
いつもより印象よくダンディに映りたいと思い着飾ってしまう人もいますが、それは往々にして逆効果になりがちです。
普段と違う服装で、しかも伝えたいサービスとの間に差があると違和感を生みます。違和感を生まない服装が一番です。
農業や工業であれば作業着、店舗であれば店のユニフォームが一番です
。
ではスーツスタイルにおいて決まりはあるのでしょうか?
こちらでは主にスーツスタイルについてスタンダードなスタイルを解説します。
》スーツ
細かい模様で構成される、千鳥格子やストライプ、チェックのスーツは避けましょう。
映像には、「ストライプ・ハレーション現象」や「モアレ現象」という規則正しい模様と映像のラインと干渉して発生する視覚的な縞模様が生まれることがあります。モアレ現象が現れてしまうと、視聴者の視線がそこへ行ってしまい、肝心な内容が頭に残らない恐れもあります。無地のスタンダードな色のスーツが違和感なく無難です。
ちなみにボタンの数が少ない方がフォーマルといわれ、3つより2つボタンの方がよりフォーマルになります。
》ワイシャツ
白いワイシャツは避け、薄いブルーやグレーや、パステル色のものにします。
》ハンカチ
しっかりとアイロンをあて、できれば真新しいものを用意します。ポケットチーフを使用する場合は淡いグレーやベージュのような柔らかい色のものを使いましょう
》ネクタイ
チェックや柄物は避けて。なるべく柔らかい色の物にします。
》靴下
ダークな色目で、長さは少し長めのものを。ソファなどで足を組んで座った場合に、スネが見えないようにするためです。
》ヘアスタイル
当たり前ですが、髪をきちんととかしておきましょう。ただし会見直前に散髪に行くと不自然に見えることがあるので注意。
また、ヒゲが濃い人は、インタビュー前に剃ります。
ネクタイの色の意味
ビジネスの世界では、ネクタイの色に意味があります。トランプ大統領のネクタイの色は服飾戦略ではないかと言われています。どのような意味があるのか簡単にご説明しましょう。
- 青……知性、冷静、誠実。落ち着いた印象で、ビジネスに馴染みやすい色。
- 赤……活動的、情熱的、リーダーシップ。プレゼン時の勝負ネクタイにも。
- 黄……明るい、社交的。自分の明るさを示したい時に
- ピンク……優しさ、あたたかさ、おしゃれ。自分の注目度をあげたい時に
- グレー……落ち着き、柔軟、調和。相手に信頼を得たい時に
女性の理想的なスタイル
女性がインタビュー取材時の服装で気をつけたいことはなんでしょうか?
スーツ、ブラウスなどそれぞれアイテム別に解説していきます。
》スーツ
こちらも、男性と同じく細かい柄、千鳥格子や細いストライプ、チェックの柄は避けましょう。ハレーション現象が起きる可能性があります。
黒、紺、ベージュ、グレー、白などのベーシックな色を選び、スカートは膝下ラインが理想。スリットもあまり深いと目がそちらにいってしまいます。椅子にかけた時に気にならない程度で控えめがよいでしょう。
襟があるスーツの方が、フォーマルの意味合いが強くなりきっちりと堅い印象、襟なしは逆に柔らかい印象を与えます。露出したいサービスのイメージで変えてみてはいかがでしょう?またパンツよりスカートのほうがフォーマルと言われています。
フロントボタンは全部留めるのがマナーですので、そこはきっちりと。
》ブラウス、インナー
白かパステルがテレビに映えます。タートルネックでは首回りがつまって見えるため、ブラウスの方がすっきりしており画面での映りが良いでしょう。
》ヘアスタイル
お辞儀をしたときに前に垂れないように、後ろで結んだり、ピンで留めたり、煩わしくないようにすっきりまとめましょう。
》足下
ナチュラルカラーのストッキングを着用し、スーツの色に合わせたスタンダードカラーのパンプスを履きます。ヒールは7センチ程度までが無難。オープントゥのように爪先が出ているものはNGです。
》その他
メイクやマニキュア、アクセサリーともに、色味を押さえ、ナチュラルな感じで、清潔感を重視します。
まとめ
テレビインタビュー取材を受ける際に、ふさわしい服装について解説してきました。
見た目と伝える内容が異なっていると、見ている人の脳は混乱を起こします。ですので、まずはきちんとしたスタイルを心がけ違和感のないようにし、きちんとした誠実な人が伝えていると見た目からアピールをしましょう。
ただ、サービスのアピールの一環で、被り物やコスプレで成功した事例もあります。インパクトを重視してアピール効果を得られたんですね。
そこは広報戦略ですから、視聴者に残したい印象で選ばれてはいかがでしょうか?