「自社のPRをしたいが、どのようにしたらわからない」
「大手から小さなPR会社まであるけど、それぞれどのように違うの?」
困ったときに頼りにしたいのがPR会社でしょう。
一言でPRと言っても業務は多岐にわたりますし、PR会社と自社のニーズが合わない会社であれば、無駄な経費となりあとで後悔することにもなります。
PR会社がどのような業務を提供しているのかを把握して、PR会社を有効に使いたいものです。今回は、各PR会社の違いをお伝えします。
あなたの会社が求めるニーズを確認する
PR会社をよく理解せずに委託してしまうと、社内にすでにあるリソースとかぶってしまいオーバースペックになってしまったり、こちらが求めていた業務内容と違い、望む結果が得られなかったなど、ミスマッチが起こりがちです。
まずは、あなたの会社が求めているニーズを確認しておきましょう。
- プレスリリース配信など、基本的なPR活動の代行業務を頼むのか
- どの程度の予算と規模で実施するのか
- 広報戦略をともに練りたいのか、目的を達成するためのブレーン役を頼むのか
- メディアリレーションを外注したいのか、など。
広報代行PR会社、広報コンサルティング会社が提供できること
PR会社とはどのような業務をしてくれるのか、こちらも確認しておきます。
PR会社は「PR代理店」「PRエージェンシー」などと呼ばれることもあります。
顧問契約をして長期に渡って戦略を練ったり、プレスリリースやメディアクリッピングなど広報担当者の業務全般の代行をしたり、危機管理広報としてメディアトレーニングをしたりなど、業務は広範囲であり多岐に渡ります。
それらを網羅した大手の広報総合PR会社のほか、各業務をスポットで請け負う小さなPR会社もあります。
最近ではレストラン経営やスポーツ選手のマネジメント、メディア運営のサポートなど多角的な経営を行うPR会社も増えています。中小のPR会社の多くは得意分野があるので、ホームページを確認したり、問い合わせるなど、委託前にその内容をまず理解しておくと、ミスマッチがおこる可能性が下がります。
PR会社の主な業務は以下の通りです。
- 広報戦略(広報の戦略部門、上位概念を練る)
- メディアリレーション、キャラバン活動、メディアアプローチ
- リリース作成、企画書作り
- 取材対応
- イベント企画運営など
- 危機管理広報(メディアトレーニング)
- SNS や Web メディアを活用したキャンペーン
- メディアを活用したキャンペーン
- プレスリリース配信
- 広報人材の育成・教育
広報PR会社は主に3つ
PR会社は大きく分けて、「コンサル型」「メディアリレーション型」「業務完全代行型」があります。
あなたの会社がどの分野を必要としているのかを考えましょう。広報の戦略設計からコンサルしてほしいのか、戦略はこちらで立てるため記者とのリレーションが必要なのか、メディアトレーニングのみお願いしたいのかなど、要望によりPR会社の選択肢は変わります。
では、それぞれの型はどう違うのでしょうか。
「コンサル型」
戦略立案・メディア露出などをトータルにサポートしてくれるアドバイス・コンサル方。企業のブランディングをし、広報のプランニングから実行までを請け負うのがこのPR会社になります。
中長期的な視点での付き合いが必要となるので、「リティナーフィー活動」が基本となります。
「メディアリレーション型」
メディアとの強い関係性があり、それを活かして情報提供や関係構築を広報担当の変わりに行ってくれます。大手のPR会社であればテレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアとのリレーションが期待できますが、一方特定業界のメディアだけで良い場合は、同業界に特化した小規模なPR会社もあります。専門用語の理解も早いため、社内スタッフとの意思疎通も捗るでしょう。予算やどの範囲のリレーションを構築したいのかで選択することになります。
「業務完全代行型」
広報担当者の業務の一部を代行するのがこの広報業務代行型です。
作業内容は、プレスリリース作成・配信・取材対応・クリッピングなど。ただ、現在では、クリッピングのような単純作業はPR支援ツールもあるので、業務によってはウェブサービスを利用すると費用を抑えることもできます。
完全代行型は自社の広報担当者を必要としませんが、社内にメディアへのアプローチやノウハウは構築されません。
PR会社の長期契約と短期契約。
長期契約の「リティナーフィー活動」(顧問契約)と、イベントや記者会見など短期契約である「プロジェクト活動」と二種類あります。
PR会社により得意分野があるので、自社のニーズに合わせた選択が必要です。
会社の決めては、人。
最終的にはPR会社の担当者との相性も重要なポイントになるでしょう。
広報の仕事は個人に帰属する部分が多いため、自社の問題を自分ごととしてとらえて率直な意見を言ってくれる人が、結局は一番広報のためになります。
しばらく付き合いがなければわからない部分ではありますが、常識的な広報PRの業務のやり取り以上に、率直なアドバイスをしてくれる相手をPR会社比較のポイントのひとつとして入れてみてください。
まとめ
PR会社の違いを解説してきました。
大手は総合的にPRを請け負ってくれますが、それ以外の小・中堅PR会社では、それぞれの強みに特化して対応していましたね。
また「コンサル型」「メディアリレーション型」「業務完全代行型」と3つの型があり、PR会社も、顧客のニーズに合わせて高度化し多様化していることがわかりました。
PR会社の特色から、予算や自社のニーズなどと照らし合わせて選ぶことで、ミスマッチを少なくしていきましょう。