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緊急時の記者会見で失言しないための対処法

緊急時事態。あなたは会社の命運を左右する、重要な記者会見で発言することになりました。会見に望む場合に一番避けたいことは、失言してしまうことです。

失言などできない状況で、どのように心がければよいのでしょうか?

記者会見を乗り切るためにどのような心構えと、対応で臨むべきかについて解説していきます。

発言はオフレコにはできない

会社が記者会見で発表したことはすべて公式の発表としてとらえられ、どの言葉についても記事にして良いことになっています。

こちらで発言してしまってから、「今の発言は、オフレコでお願いします」ということはできません。取り返すことはできないのです。

なんとか失言をせずに、この状況を乗り切りたいもの。

まずはなぜ失言をしてしまうのか、その原因について考えてみましょう。

失言する人の心理状態

重大な記者会見では、部屋に入るなり大勢の記者が並び、カメラのシャッター音とフラッシュの明滅で、極度の緊張を強いられることにもなります。

そして、2〜4時間もの長丁場になることもざらで、優秀な人であってもパニックに陥るのも当然です。パニックに陥ったあと、つい被害者の立場をイメージできていないと失言が出やすくなります。

会見で失言してしまう人の場合、以下の心理状態であることが考えられます。

  • パニック状態
  • 被害者視点の欠如
  • 重要性の認識不足
  • 自分の被害者と思っている

たいしたことではないと思っていたり、たまにはあるもの、という意識があると、つい口からでてしまいます。

自分を被害者だと思っていると、相手に対して誠意ある言葉が出ないばかりでなく、責任転嫁の発言にも繋がります。

失言の例

以下の文章くらいはOKだと思っていないでしょうか?こちらの言葉もNGです。

「実害はなかった」

「わたしは聞いていません」

「フィーリングの問題」

「〇〇回に一回くらいはあるもの」

「法的には問題ないはずです」

「添付文書に明記してあります」

「この数字を〇〇に直してください」

記者会見の心構え

記者会見では、『自社の信頼を維持する場である』ことを肝に銘じましょう。

そして、伝えるべき相手は、会見で目の前に並ぶ記者ではなく、報道された先にいる被害者や顧客や取引先、社員、

そしてなどのステークスホルダーに、そして自社をとりまく社会全般に対してです。

記者会見は、会社としての心からの謝罪と対応をメッセージとして伝える場なのです。

「会社として重大な問題を起こしたことに対して、大変反省をしています。

被害者に対しては心から謝罪し、早急に問題解決を図り、今後は二度と同じ過ちを繰り返さないように、原因を究明し対策を施します」

このように誠実な気持ちを表すことにより、より迅速な解決へと導きます。

記者会見で伝えるべき5つのこと

記者会見で伝えなければならない主な項目は次の5つとなります。

・謝罪

亡くなった方に哀悼の意を表し、負傷された方にはお見舞いの気持ちを伝えます。また自社をとりまくステークスホルダーに対しても、素直に謝罪を述べましょう。

・事実関係の開示

事実関係ですから、隠ぺいしたり、ウソをついたり自分の立場を主張することはタブーです。

・原因究明

現時点での状況を率直に伝えます。この時も隠蔽や嘘をつかないように。

・具体的な緊急対策、再発防止策

今後の対策についてはすぐに行う緊急対策と、今後起こさないための再発防止策について、明確に具体的にできれば数字を示して言及します。

・責任表明

実際には自社の責任というより、下請けの部品メーカーが原因だったということもあるもの。とはいえ、自社も被害者であるという意識では、責任転嫁として批判されてしまうので注意しましょう。

失言を減らすための事前準備

記者会見に向けて、社内一丸となって事前準備をすることで、失言対策ができます。準備しておきたい項目は以下の通り。

キーメッセージの準備

記者の厳しい質問に追い詰められた時にはキーメッセージが効果的です。

キーメッセージとは、あらかじめ記者会見の前にまとめておくもので、

ステークスホルダーにどのように受け止めてもらいたいかを、短く簡潔に表したフレーズです。

会見中に何度でも盛り込んでいくもので、時には記者から厳しい意見が集まった場合にも使えます。

使い方としては、一度記者に理解を示してから、キーメッセージに促していきます。

「おっしゃる通り、それは確かなことです。しかし、現時点でご理解いただきたいことは……」

のようにそのあとキーメッセージにつなげていきます。

またキーメッセージは作成しても3つまでにするとよいでしょう。

Q&Aを作成しておく

失言しないために、記者からの想定質問集Q&Aの作成が効果的です。

・聞かれて困る嫌な質問を重視する

記者は失言を引き出すプロです。

こちらが嫌がる質問をするのが仕事ですから、あらかじめ予想されるネガティブな質問を想定し、対する答えを経営層、現場ともに参加して作り込みます。

・関連質問の連鎖を予測する

記者はこちらが嫌な反応をすると、さらに次から次へと関連する質問を繰り出すもの。

「個人的な見解でよいから」「推測でいいから」などと問いかけることで、手練手管で攻めてきます。

発言者の顔色を見て成否を判断するのです。あらかじめ関連質問も想定しておき、対応できるようにしましょう。

・「ネガティブリスト」の作成

ネガティブリストとは、言ってはいけないNGリストのこと。会見前に見直し記者の誘導尋問にひっかからないようにします。

このように嫌な質問、そしてそれに連鎖するやりとりを想定したQ&A、ネガティブリストなど準備をしっかりと整えることで失言を防ぎます。

まとめ

緊急時の重要な記者会見、発言者が失言しないためにどのようにしたらよいかお伝えしました。

まず発言者の心構えから見直すこと。

心の底で「自分は被害者である」の気持ちがあれば、それは記者に伝わってしまいます。

自身が立たされている状況を考え、心構えを見直すことが失言をしないひとつめのポイントでした。

もうひとつは、事前の準備です。嫌な質問、それに連鎖するQ&A、ネガティブリストなどの作成をすることで、とっさの質問を乗り切ります。

優秀な人でもパニックに陥るような現場ですから、対処法をひとつずつ遂行していく気持ちでぜひ乗り切ってください。

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