「広報の人脈作りの第一歩。記者の記憶に残る150人になる方法」では、『ダンバー数』を意識した記者とのコミュニケーションについてお伝えしました。
今回は広報同士の横のつながりと広報交流会についてお話しします。
広報は横のつながりが必要
広報をされている方は通常、その企業に特化した広報であることが多いでしょう。自社のことはなんでも知っているのが広報ですが、他の業界のことまで精通している方はなかなか見かけません。また、同業他社のことは気になるけれど直接聞くわけにはいかないし……と悩まれている広報の方もいるでしょう。
けれども情報のスピードが速くなっている現代では、ひとりで悩んでいる時間が非常にもったいないです。
個々の広報の力だけではなく広報のネットワークを作り情報を交換することがチャンスをものにするきっかけになるのではと思います。
広報は孤独な闘い
一般的に大企業は広報専門の部署があります。しかし中小企業などでは社員が広報を兼任したり、広報自体が存在しないところが多いようです。
社員兼任の広報だと広報業務だけに時間を割くことが難しく、広報に関する知識を勉強する暇もありません。イベント・企画を立てようにも相談相手がいないため、同じようなことの繰り返しをせざるを得ないこともあります。
また広報の成果は具体的な数値に表しづらく、社内からはなにをやっているのかわかりにくいと思われがちです。
相談の相手も少なく、さらに経営者からの理解が薄い部署でもあります。広報は孤独な戦いなのです。
広報が横につながるメリット
それでも広報としてやっていくには仲間がほしいですよね。
広報同士の横のつながりがあると、できることの幅が広がります。
- 悩んだ時の相談相手が増える
- 合同イベントやコラボ企画ができる
- 人脈が広がる
- 多種多様な業界の情報が入ってくる
- 広報の力・発言力が大きくなる
ひとり広報をしているときに、相談相手がいるというのはありがたいことです。
広報同士であれば同じような経験をしていますし、それぞれの悩みを乗りこえた体験談は非常に参考になります。
企画の幅も広がりますし、他の業界の動向を知ることができます。また、それぞれの知人・記者を紹介することができるので、人脈が一気に広がります。
さらに、ひとりのときよりも広報の力・発言力が大きくなります。
例えば、広報がひとりで立てた企画では経営陣に意見を聞いてもらえないこともありますが、「他社との合同企画」となったらどうでしょうか。経営陣も話を聞かざるを得ないでしょう。
具体的な横のつながりの作り方とは
広報同士の横のつながりが必要なことをお伝えしましたが、ここからは具体的にどうのようにして横のつながりを作るかを説明します。
既に開催されている交流会に参加する
一番簡単な方法としては、既にある広報の交流会に参加することです。ここ静岡でも広報の交流会があるのでご紹介します。
『静岡広報たん ~PR development ~広報の力で静岡を元気に!』“「広報職」という共通点があるメンバーから得る情報は、業績・広報スキル・モチベーションUP間違いなし!横のつながりを深め、広報スキルをUP!企業の発展に努めましょう!”
このような広報交流会ならば参加しやすいですね。
自ら広報交流会を主催する
自分で他企業の広報を誘い、交流会を開催するのもひとつの手です。しかし、慣れない人たちと会議室で挨拶して、名刺交換して、とするとお互いの気持ちに壁ができてしまいます。
その場合はかしこまった席ではなく、気軽なランチ会や飲み会が良いでしょう。美味しいものが入ると、自然と話が弾むものです。
記者も巻き込んだ交流会を開催しよう
ひとりより複数の方が知識の幅が広がるのは当然です。そこで、記者も巻き込んだ交流会を開いてみましょう。
- 外食産業に興味のある記者に「〇月×日に外食産業の広報が4人集まるランチ会があるのですが、ご一緒にいかがですか?」と誘う。
- 「3社でコラボ商品を企画中です。企画会議を行うので良かったら見学に来てください」と、ニュースリリースも兼ねて記者を誘う。
ただのニュースリリースの送付などと違い、具体的な招待の日付が入っているお誘いならば記者も「返事をしなくては」という意識を持ってくれますので、返事をもらえる確率が上がります。
大事なのは継続していくことです。1回のみではなく何度も開催することで徐々に人も増えてきますし、記者も信用してくれるようになってきます。記者と仕事抜きでも親しい関係になれれば、何かあったときに声をかけてくれるようになるでしょう。
まとめ
普段社内で孤独な戦いをしている広報には、横のつながりが必要です。
広報仲間を増やして、広報としての力もアップさせましょう!